家づくり西方設計

県公舎鷹巣09：外壁工事

県公舎鷹巣の現場から写真のメールが届いた、外壁の早い所は、１階の秋田杉板張り、２階のサイディングが張り終えている。

雪解け

例年は２月中旬になると、寒いながらも太陽が出て来て春を予兆させる。気持ちも明るく軽くなる。

一昨日までは日中も零下の真冬日であったが、昨日から寒波が緩んで来た。今日の最高気温が＋7℃まであがる予報である。アトリエの暖房は止まっている。

アトリエの基礎の周囲の雪が融け始めている。基礎と雪が一昨日まではくっついていたが、今日は雪が融け離れている。基礎断熱で断熱しているものの熱が逃げて雪を融かしている。除雪した所は地面が見えている。

Q1札幌郊外の家08：木製サッシ

ドレーキップはユーロフェンスターで熱還流率が1.5W/m2k（ガラスの熱還流率1.025W/m2k）の超高性能。トリプルで室内側ガラスはLow-E、室外側ガラスは熱反射である。ガスは建主の希望で入れていない。
　
回転窓はエリートフェンスター社の木製三層ガラス窓。同じくガスは建主の希望で入れていない。

幅が2間（居間）と一間（食堂、中の間、寝室）のテラス戸（掃き出し戸）は工務店のホームテクト佐藤が製作である。十勝のカラマツでガラスはLow-Eペアガラス。

テラス戸の室内側にが断熱ブラインドのセイキ総業のハニカムサーモスクリーンで断熱補強している。　ポリエステルの不繊維で作られた、ダブルハニカム（蜂の巣）構造のスクリーン 断熱。

天窓や高窓の木製のベルックスのガラスはアルゴンガスLow-Eペアガラスでる。

ドレーキップ
















回転窓　　　　　　　　　　　　　　　　　ハニカムサーモスクリーン　　　　　　　　　　　　















左側が居間の幅２間高さ7尺5寸、その次が食堂の幅1間の大きなテラス戸。熱損失の大きさはサンルームと室内側のハニカムサーモスクリーンでカバーしている。

Q1札幌郊外の家07：断熱と熱損失

Q１＝Q1プロジェクトはNPO新木造住宅技術研究協議会で進めている。熱損失係数が１を切るか、次世代省エネルギー基準の半分のエネルギー消費量の超高性能である。

札幌郊外の家は、Q値（熱損失係数）が0.78W/m2Kの超高性能。

外壁付加断熱（グラスウール高性能24kの100+50mm），屋根断熱（同200mm），トリプルLow-E木製サッシ，テラス戸はホームテクト佐藤製造のLow-Eペアガラス。居間・食堂の大型テラス戸はアトリウムに囲まれている。テラス戸は内側に断熱ブラインドののハニカムサーモスクリーンをつけている。

換気の熱損失は開口部ほどあり大きい。熱交換器などの熱回収でなければ、熱損失係数を１を切ることは困難である。

換気は第3種のアエレコだが、排気熱をキーテック工業の熱交換器で回収し暖房にまわすので、エネルギーロスは極めて少ない。また、熱交換器で心配される空気供給ダクトの汚染の心配はない。

小坂町の家2の02：雪と内部空間構成と形

前回の「川辺の家」のブログで、雪と形の関係の難しさを述べたが、「小坂町の家2」での課題でもある。

1回目のプランニングと形は気に入ってもらったが、もう少し大きくしてほしいとの希望であった。他にも周囲の意見を聞いての要望事項があがった。

それを考えて対案をつくった。雪を考えた屋根の形と希望内部空間構成から必然的に形が出てくるが、依頼主の家のイメージと合致しないという。

この付近の折り合いが難しい。プロとしては、骨格・構造を優先し、そこに日々の生活空間を入れて行きたい。しかし、住み手は、生活空間の構成を最優先と考える。

川辺の家01：最初の打合わせ

今日，川辺の家の最初の打合わせに行って来た。秋田市の南側で，自宅から高速で秋田市を越え，秋田南インターで降りてから10分ほどの所である。高速の1/4ほどが地吹雪であったが，所要時間は１時間であった。時間的に遠くはない。最近，河辺町は合併で秋田市になった。

14年前に設計した家の奥さんからの紹介の，姉夫妻の老後の家である。現在の家は３５年前に建て，増改築をくりしながら，現在４０坪になっている。

寒く，湿気が高く，あちこち傷んで来ていることから，暖かく，湿気ない，雪対策が考えられた家に建て替えたい希望である。
子供達が独立しているので老後の夫妻の３０坪程度の家を考えている。

今冬の豪雪から、屋根の雪・敷地内の雪の処理をどうするかが、大きな課題である。敷地が110坪あるのでどうにかなると思うが、形が限定される。依頼主の希望は落ち着いた風情のある外観が希望である。

老後の家は，他に着工が来年だが頼まれている。他にも話題が上がっている。これからのテーマである。

相談されているのもある。
除雪が大変で東京の息子の所に行くか、暖かく・雪に困らない20坪程度の家に建て替えるかを悩んでいる。年末に行って来たが、その後も豪雪だから、更に悩んでいることより、東京行きの覚悟に向いているのかな。

建築設計資料に掲載

彰 国社から電話があった。建築学会編の「建築設計資料」に私のアトリエの空気の流れの図の掲載お願いであった。

以前，彰 国社の「ディティール158」の特集の「矩形で考える住宅の熱環境計画」にアトリエの矩形図・詳細図と概念図が２ページ掲載された一部である。

編集者が解説の他に、「世界の民家には厳しい環境から導かれた必然の形があるが、そうした原理的な凄みさえ感じさせる事例である。」と講評してくれている。
これ以上ないほどの評価である。

Q1札幌郊外の家06：暖房

暖房はキーテック工業の、地中熱利用と第３種換気の排気熱利用のヒートポンプでお湯をつくり温水ヒーターで暖房する。

図では地中パイプが1本だが、10本前後のパイプで集熱する。深さ100mのボーリングは100万円以上するが、普及している住宅用の10mの杭が10本（計100m）では25万円前後で低価格である。

サンポットの概念図

ヒートポンプ

左は第3種換気の排気熱利用の熱交換器　　右は第3種換気システム

参考図、第3種換気の熱交換した排気熱をヒートポンプにまわす。

寝室の温水ヒーター

居間の窓際のガラリ。この下に床下専用の温水ヒーターがあり、ガラスからの冷輻射をさえぎり、床下暖房する。

Q1札幌郊外の家05：計画換気

冬・春・秋の計画換気は、第3種のアエレコ換気システム＋サンルームから外部空気導入管。冷たい外気がサンルームで暖められ、さらに床下で暖められ1・2階の室内に導入される。

換気の熱損失は開口部ほどあり大きい。熱交換器などの熱回収でなければ、熱損失係数を１を切ることは困難である。

第3種のアエレコだが、排気熱をキーテック工業の熱交換器で回収し暖房にまわすので、エネルギーロスは極めて少ない。また、熱交換器で心配される空気供給ダクトの汚染の心配はない。

参考図（キーテック工業）

上の機器がアエレコの本体、下がキーテック工業熱交換ユニット

アエレコの排気口

サンルームから室内床下に外気導入する管

冬は下部吸気口を閉じ、暖かい空気が溜る上部から導入する

夏は下部から導入する









外気導入ガラリから風除室へ入る

風除室からサンルームに導入されるガラリ

Q1札幌郊外の家04：パッシブ換気

主に夏にパッシブ換気する。
外気を、基礎北側の床下換気口導入（冷地熱）と換気ガラリ（玄関ドア脇、階段登口、浴室）から導入し、1階室内→2階室内→高窓から排出する。

玄関ドア脇換気ガラリ階段上り口換気ガラリの解放時
外部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　内部


















浴室換気ガラリ
高窓から排気