家づくり西方設計:06年オーストリア研修
2018-02-06T11:17:06+09:00
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家づくり
Excite Blog
アトリエの雨に濡れた美しい紅葉
http://nisi93.exblog.jp/19169822/
2012-11-07T09:00:00+09:00
2012-11-07T14:15:40+09:00
2012-11-07T12:18:31+09:00
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06年オーストリア研修
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オーストリア研修44:新建ハウジング編集部から
http://nisi93.exblog.jp/3913251/
2006-08-01T10:27:00+09:00
2018-02-06T11:17:06+09:00
2006-08-01T10:27:25+09:00
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06年オーストリア研修
新建ハウジング編集部から
今回の連載は,新建ハウジングプラス1で断熱・気密技術の最先端で連載いただいた西方里見さんが、オーストリアへ研修に行くことを小耳にはさみ、機会だ「これはいい機会だ」と思い、お帰りになったところを見計らって連載を依頼し、早速書いて頂いたものです。(ふたつ返事で承諾いただきました)。
なぜ「これはいい機会だ」と思ったかー。それは西方さんの連載でも述べられていた以下のようなオーストリアの現状が、日本の木造建築関連業界にも参考になるはずだと直感したからです。
①近年オーストリアでは木造建築の復権が著しいこと
②近年の木造建築の多くはシンプルかつ先鋭なデザインであること
③木造建築を支える技術開発と部材生産が活発なこと
④木造建築に関する教育に国を挙げて取り組んでおり、それもまた木造建築の復権の要因となっていること
⑤国家として環境対策に取り組んでおり、中でも風力発電・バイオマス発電では世界の先端をいっていること。
「日本の風土には日本の伝統工法しか会わない」「海外よりも日本の木造技術の方が進んでいる」と言った声も耳にしますが、本紙では海外の木造技術,そして教育制度や部材供給体制などには学ぶべき点が多いと考えています。
そして、そうした技術や部材、考え方を柔軟に取り入れ,日本の技術とミックスしていけば、よりよい木造建築ができるはずだ、と確信しています。
本紙では今後も、海外の木造建築・木造技術の最先端を紹介していく予定です。ご期待ください。なお、今回のオーストリアのルポは西方さんのブログでも詳細が紹介されています。会わせてご一読をお勧めします。ご愛読ありがとうございました。]]>
オーストリア研修43: FHS(大学)
http://nisi93.exblog.jp/3912953/
2006-08-01T08:52:00+09:00
2006-08-01T08:50:52+09:00
2006-08-01T08:47:31+09:00
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06年オーストリア研修
木材と木造建築の大学。連載の7回目にクックル(Kuchl)専門学校・短大を紹介した時に、隣に大学があると触れただけだったので、もう少し紹介する。隣接しているし実際に歩いて行けるので、同じ系列の学校と思っていたがそうではなかった。
FHSは3専攻のクックルと6専攻のウルシュタインの2カ所にあり、クックルでは木材と木造建築の1.経済と技術、2.メディアとデザイン[写真01]、3.健康・社会問題を教える。
先生[写真02]は、1学年の30人を担当し、全体では400人の学生。建築家と構造エンジニアの中間を教え、4年間は基本でその後の2年間は実際を学び、卒業すると修士になる。
卒業生は計画事務所、設計事務所、建設会社に勤め、3年働くと独立している。
写真01
写真02
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オーストリア研修42:集成材工場4
http://nisi93.exblog.jp/3884603/
2006-07-27T06:48:17+09:00
2006-07-27T06:48:17+09:00
2006-07-27T06:48:17+09:00
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06年オーストリア研修
製造品目
売上は26億6千万ユーロ(約3,973億円)、グループ全体の従業員が807名の会社と工場である。製造品種は、集成材、ソリッドウッドパネル、MDF,ディメンションランバー、マッシヴホルツ[写真01]、ペレットと多種にわたっている。
1957年に製材工場として始まった。1989年に3層板を製造し、従業員は150名、製造が200万m3と大きくなった。1996年にはMDFを製造し、当初は25万m3、現在は100万m3に増えている。今年ドイツに工場を新設した。
グループ内の今回見学したJenbach工場[写真02][写真03]は、1996年に集成材を20万m3製造し、2000年には工場を新設し210万m3の製造になった。多量の製品の輸送はトラックと鉄道で、構内に線路が入り込んでいる。
木材の乾燥は24基の乾燥機をようし、冷空気から暖め80℃の高温にする繰り返しで、8から14%に乾燥する 夏は4から5日、冬は8日間の乾燥期間。
木材の強度関連の品質は、グレーディングマシンで強度をチェックする、反りなどの変形をチェックする、含水率チェックする、木裏を表にし4面モルダーにし、X線やレザーカメラで欠陥をチェックし、不良部分を除きカットする、フィンガージョイントや重ね合わせの糊の乾燥2時間する、完成品は倉庫[写真04]に在庫管理されている。
工場は朝4時から夜10時まで、月曜から日曜まで夏や冬休み以外にフル操業している。勤務体制は朝4時から1時までと1時から10時までの2シフトである。
製品は36カ国に輸出し、ヨーロッパ内で95%、特に80%はイタリアに輸出している。
写真01
写真02
写真03
写真05
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オーストリア研修41:集成材工場3
http://nisi93.exblog.jp/3873340/
2006-07-25T08:50:00+09:00
2006-07-27T06:36:11+09:00
2006-07-25T08:50:25+09:00
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06年オーストリア研修
これまでの連載では先鋭の木造建築と、木材と木造建築に特化した大学と職人の専門学校・短大の教育を述べてきたが、今回は先鋭の木造建築を支える木材・集成材工場を前回に引き続いて紹介する。
今回紹介する工場はオーストリアの中・西部で、東部の工場のように東欧から木材を輸入する事はなく、しかもアルプスの高地の木材で木目がつんで品質が良く安定しているのが特色だ。
オーストリアの中・西部の見学した工場はほとんどをヨーロッパ内、特に近隣国のイタリアに多量に輸出している。東部と違って、日本には金額が安過ぎて折り合わなく輸出していないと聞いた。スイスは周辺国より木材が高いが、今年アメリカに木材を輸出し始めた。
■ SHI社 アブテナウ市(Salzburg abtenau市)
海抜730mにあり[写真1]、1999年にでき2001年から戸建て用集成材を製造している。新しい工場のせいか工場内が整理整頓されしかも綺麗[写真2]である。生産量[写真3]が4,700m3、約21億円、従業員が36名とオーストリアでは小規模の工場で、このクラスは日本にも各地にあるが設備が違う。
[写真1]
[写真2]
[写真3]
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オーストリア研修40:集成材工場2
http://nisi93.exblog.jp/3775345/
2006-07-08T09:42:00+09:00
2006-07-25T08:43:44+09:00
2006-07-08T09:42:09+09:00
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06年オーストリア研修
1849年に大工の建築工場から始まり、1955年に集成材、1966年に100mのスパンをヨーロッパで初めて製造・建設した。現在はスパン280mまで出来ている。家族経営の現在は5代目で、エンジニアードウッド製造・パネル材製造・湾曲集成材製造(写真1)と大型木造建築施工をする。木造建築の一貫した会社で、ヨーロッパでトップである。従業員は340名で売上は約6千万ユーロ(約90億円)。集成材の製造はで約2千万ユーロ(約30億円)になる。最近の大型木造建築では、カールスローエの木造建築が50,000m2で集成材を6万m3使い、2年前のヨーロッパ最大のメッセは5,500m2で鉄骨より安くなっている。日本の木造ドームでは秋田県大館市の樹海ドームが長径178m×短径157mの23,218.4m2、最初の木造ドームの出雲ドームが16.052m2である。
ヴィ・ハーガ社は集成材の製造と建設ばかりでなく、オリジナルに設計(写真2)・施工する場合と、プランニングから手伝う場合がある。
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オーストリア研修39:集成材工場1
http://nisi93.exblog.jp/3763688/
2006-07-06T10:18:00+09:00
2006-07-08T09:42:41+09:00
2006-07-06T10:18:06+09:00
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06年オーストリア研修
今回訪問した木材・集成材工場はどれもどでかく50万m3から100万m3の加工量である。日本の工場は大きいので10万m3である。
プロホルツが、木材が空中を飛んでいる最新鋭の集成材工場を紹介したいと、急きょスケジュールに入れて朝の7時半の到着であった。
ストラセンソーは製紙と集成材生産、森林経営をしている。世界に25の工場があり、従業員は4,864人。輸出先は40カ国で、日本に19%、フィランドに17%輸出している。売上は約124億ユーロ(約1兆8,540億円)。
訪問したエプス工場(写真1)は1983年に出来、130万m3の中央ヨーロッパスプルースの丸太を加工し、従業員が420人である。丸太は直径24cm長さは3mと4mで、オーストリア国内と、ドイツ、チェコ、スロバキアから入れている。乾燥機は32基。製材と選別は2シフト、集成材は3シフトとメンテナンスは4シフトになっている。
樹皮と鋸屑はペレットにしたバイオマス発電(写真2)で、工場で使用する発電と水蒸気まかなっている。
国内需要が23%、輸出は日本に35%、イタリアに13%である。日本向けは、JAS柱(写真3)・垂木・根太・間柱を200個のコンテナで輸送している。
写真1
写真2
写真3
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
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オーストリア研修38:プロホルツ
http://nisi93.exblog.jp/3685723/
2006-06-23T12:06:00+09:00
2006-06-23T12:11:39+09:00
2006-06-23T12:06:28+09:00
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06年オーストリア研修
今回のオーストリア木造建築研修は、建築家のH・カフマン、ウィーン工科大、クックル専門学校・短大、ミュンヘン工科大の教育関係は安藤直人先生のルート、集成材工場は安藤先生とプロホルツ・オーストリアのルートでお世話になった。
プロホルツでは、自身の役割と、現在のオーストリア全体の先鋭な木造建築と木材の概要をプロジェクターで説明し、その後は今回の研修で訪問する所の概要を教えてもらった。話題になったのはマッシブホルツとその工法であり、幾つかの実例を紹介してもらった。他に、興味を引いたのは、「ウィーン・ウッド・05」で、2005年にウィーンに出来たモダンで先鋭な木造建築を紹介するプロジェクトである。
写真1 (上記は新建ハウジングの連載の一部。)
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オーストリア研修37:ミュンヘン工科大
http://nisi93.exblog.jp/3671996/
2006-06-21T09:28:00+09:00
2010-01-07T11:05:57+09:00
2006-06-21T09:28:46+09:00
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06年オーストリア研修
街の中の石造の古い校舎のミュンヘン工科大の見学先の研究室[写真1]に入った。秘書室の隣の教授室にH・カフマンの名があった。教授なのだ。H・カフマンの部下のフラコワ助教授が研修と案内をしてくれた。教授はオーストリア人、スペイン人、イギリス人とドイツ人はいないと神妙な顔で説明してくれた。
対応してくれたもう一人は木構造のヘンケル助教授であった。H・カフマンは木構造のエンジニアリングのシュテファン・ヴィンター教授(オーストリア工科大はヴォルフガング・ヴィンター教授)を予定していたが、今冬の大雪でつぶれたスケートアリーナの大型木造建築の裁判に専門家として急きょ出席することになりヘンケル助教授が対応してくれた。今冬の大雪でつぶれたのは木造建築だけではなく、鉄骨も含め、ドイツ全体で17件と聞いた。
フラコワ助教授は、木造建築学科の概要、木造建築の講義の内容、木骨のデザイン、木造建築室内気候とそのデザイン、パッシブハウスなどの省エネ建築の考え方[写真2]、建築物理学を講義してくれた。
木造建築学科はH・カフマンとシュテファン・ヴィンター教授の2人の教授をようし、アシスタントは4人が学生に教え3人が研究する計7人である。学生は建築と木材を理解でき、空間から木材・木材から空間を考えられ、環境を考える、木でどんなものをつくれるかを学ぶ。
木構造のヘンケル助教授は校舎内をややしばらく歩き研究室を案内してくれた。その後、つぶれたスケートアリーナの大型木造建築の部材のボックスビーム[写真3]を保管している別棟の実験棟に向かった。構造計画的につぶれたのではなく、結露し腐食していた部分[写真6]があり、そこから破壊がすすんだ見解である。建築物理学が更に必要だ。
写真1
写真2
写真3
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
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オーストリア研修 36: クックル(Kuchl)専門学校・短大2
http://nisi93.exblog.jp/3668626/
2006-06-20T18:04:00+09:00
2006-06-23T12:12:18+09:00
2006-06-20T18:04:57+09:00
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06年オーストリア研修
こんな小さな村に学校がある。
校舎の中庭。
「この学校に、日本人で初めて訪問してくれたのが写真の安藤直人先生、日本人で2度目に訪問してくれたのも安藤先生と」、スキンヘッドの校長先生が大歓迎してくれた。
おー、やっとる。
整った設備機器
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
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オーストリア研修 35 : クックル(Kuchl)専門学校・短大1
http://nisi93.exblog.jp/3642637/
2006-06-16T14:02:00+09:00
2006-06-16T14:06:13+09:00
2006-06-16T14:02:02+09:00
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06年オーストリア研修
建築延べ床面積が3万5千m2、学生は800人、先生が160人、学費は年間約70万円と恵まれている。
ここには,オーストリアで初めての木造4階建て建築[写真1]がある。これから6階建て木造建築を目指している。
小さな村にあり、65年前にプライベートに製材工場で働く人の教育のために設立された。現在は木材関連の企業が中心に、国、ザルツブルク州、クックル村、750事業入の木材産業協会、木材会社などが、お金を出し合い運営されている。
生徒・学生は14歳(中学生)で入学し、3年コース、4年コース、5年コースになっている。19歳で卒業するのは短大と大学の中間である。その後大学に進学するコースもある。同一敷地内に隣接した木造建築を学べる大学がある。すべての木材と木造建築の若者に訓練や実際の仕事がなされ、木材伐採、製材、乾燥、建築、家具、などの専門の職人やマネージャーを育てる。400人の寮では生活と社会の訓練がなされる。語学はイタリア語、ロシア語、英語が教えられ、卒業生はオーストリア全体、ドイツ南部、イタリア北部に就職する。
訪問が夕方だったので講義を見ることができなかったが,職人やマネージャーを育てるための多くのその場その場に必要な具体的な機器設備[写真2]がそろい,素晴らしい施設でもある。
オーストリアの優れた木造建築はこうした総合的な教育システムから成り立っているのだろう。
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
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オーストリア研修34:ウィーン工科大5
http://nisi93.exblog.jp/3578606/
2006-06-06T08:50:00+09:00
2010-01-07T11:12:39+09:00
2006-06-06T08:50:11+09:00
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06年3月オーストリア研修
講義は木造建築の歴史から始まった。木造建築の割合が多い時期と,産業革命が始まると共に,森が著しく減少し木造建築も減少した。その後,現在に至って復活し始めていると言う。その歴史に沿っての木造建築の変化の有様をプロジェクターの映像で語ってくれた。
引き続いてその歴史を踏まえての,現在のオーストリアのモダンで素晴らしい木造建築の紹介である。私が興味を持ったのは,多層階木造集合住宅の防火と構造の考え方であった。他に各種のマッシブホルツの製造・加工と現場での組立ての模様を写真で知れた。
オーストリアでは木造建築が5,000棟/年建てられ、ほとんどがパネル構法である。戸建て木造住宅はその内の25%で、ほとんどがパネル工法である。
かつては都市に大規模木造建築があり、原発を持たなく、二酸化炭素の問題、エコロジーなどの観点から再度注目されているが、伝統ばかりでなく、伝統と現代が融合し未来に向かえる木造建築を研究している。
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
ヴォルフガング・ヴィンター教授と網野禎昭助教授
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オーストリア研修33:ウィーン工科大4
http://nisi93.exblog.jp/3573057/
2006-06-05T15:06:00+09:00
2010-01-07T11:19:31+09:00
2006-06-05T15:06:54+09:00
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06年オーストリア研修
廊下に置かれている校舎の屋根裏の現物サンプルを説明するヴォルフガング・ヴィンター教授。
説明の間に携帯。忙しい。
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オーストリア研修32:ウィーン工科大3
http://nisi93.exblog.jp/3572912/
2006-06-05T14:28:00+09:00
2010-01-07T11:21:45+09:00
2006-06-05T14:28:18+09:00
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06年オーストリア研修
そうした廊下を通り抜け講義室に入った。ここでは,ヴォルフガング・ヴィンター教授からオーストリアを中心としたヨーロッパの木造建築の古代から現在までの講義を受けた。通訳はスイスのローザンヌ工科大から移って来た網野禎昭助教授である。スイスのローザンヌ工科大のナテナー教授が退官され研究室がなくり,ウィーン工科大に移ったと言う。私は17年ほど前だろうか,木造建築フォーラムの開催地の秋田県大館市の桂城短大で,フトッチョで大きな体のナテラー教授のお話を聞いていた。木造建築はもちろんの事,車や何と水陸の飛行艇のボディまで木造だった。
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
写真1-1 掲示板
写真1-2 掲示板
写真1-3 掲示板
写真2 マッシブホルツ
写真3 ウィーン工科大の屋根裏
写真4 ウィーン工科大の床の模型
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オーストリア研修31:ウィーン工科大2
http://nisi93.exblog.jp/3565269/
2006-06-04T09:46:00+09:00
2010-01-07T11:23:48+09:00
2006-06-04T09:46:12+09:00
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06年オーストリア研修
玄関から入って廊下を進む。
研究室のドアの前に立つヴォルフガング・ヴィンター教授。ドアはロックされている。
ドアから研究室に入ると、秘書室。
ヴォルフガング・ヴィンター教授の教授室。
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