2007年 05月 30日
街の素敵な家コンクール 最優秀賞:森の家Q1 |
NPO新木造住宅技術研究協議会の「私の街の素敵な家コンクール」で「森の家Q1」が最優秀賞を頂いた。「森の家Q1」は西方設計のブログとHPでは「Q1札幌郊外の家」と称している。
住いに関する色々なコンクールがあるが、新住協の「私の街の素敵な家コンクール」は意味合い(評価ポイント)がはっきりしている。バランスとれた「高度な省エネ技術とデザイン」が評価される。
格闘技では誰が最強かが問われるが、ルールが如何に自分に近い方かで勝敗は決まる。戦争でもルールがある。ルールがない闘いはテロくらいのものだ。
評価はルールが大切なのだ。
それぞれの立脚点にはルールがある。
そんな意味合いがはっきりした、新住協の「私の街の素敵な家コンクール」での最優秀賞は嬉しい。
5月17日の新住協帯広総会の会場に八十数点の応募パネルが貼られ、それを見て総会出席会員が一人5作品を選び、その合計点を発表した。「森の家Q1」は総合点が2位であった。
その点数から審査の鎌田先生が賞を決めた。第5回の最優秀賞は10作品であった。


「森の家Q1」=「Q1札幌郊外の家」


冬のモード概念図

夏のモード概念図

「森の家Q1」は、Q値(熱損失係数)が0.78W/m2Kの超高性能住宅である。
外壁は付加断熱(グラスウール高性能24kの100+50mm)、屋根は断熱(同200mm)、トリプルLow-E木製サッシ、テラス戸はホームテクト佐藤製造のLow-Eペアガラスを使用している。居間・食堂の大型テラス戸はアトリウムに囲まれている。
ドレーキップはユーロフェンスターで熱還流率が1.5W/m2k(ガラスの熱還流率1.025W/m2k)の超高性能。トリプルで室内側ガラスはLow-E、室外側ガラスは熱反射である。ガスは建主の希望で入れていない。
回転窓はエリートフェンスター社の木製三層ガラス窓。同じくガスは建主の希望で入れていない。
居間の空間。木部は十勝カラマツ、壁は珪藻土と極めてシンプルな仕上げ。
床:十勝カラマツ、ソープ仕上げ。
壁:珪藻土
天井:十勝カラマツ、柿渋塗り。
他の木部:十勝カラマツ、柿渋塗り。
空気の流れ・入れ替えは、通風・計画換気・パッシブ換気を組み合わせて考えている。
上の図は夏と冬の概念図である。
主に夏にパッシブ換気する。
外気を、基礎北側の床下換気口導入(冷地熱)と換気ガラリ(玄関ドア脇、階段登口、浴室)から導入し、1階室内→2階室内→高窓から排出する。暑く夏などの大きく通風する時は、網戸付き掃き出し大戸(居間、食堂、中の間、寝室)、各室の窓、高窓を開け、横方向の通風と高窓から抜く縦方向の通風を行う。
冬・春・秋の計画換気は、第3種のアエレコ換気システム+サンルームから外部空気導入管。冷たい外気がサンルームで暖められ、さらに床下で暖められ1・2階の室内に導入される。
換気の熱損失は開口部ほどあり、大きい。熱交換器などの熱回収でなければ、熱損失係数を1を切ることは困難である。
今回は第3種のアエレコだが、排気熱をキーテック工業の熱交換器で回収し暖房にまわすので、エネルギーロスは極めて少ない。また、熱交換器で心配される空気供給ダクトの汚染の心配はない。
暖房はキーテック工業の、地中熱利用と第3種換気の排気熱利用のヒートポンプでお湯をつくり温水ヒーターで暖房する。
10本前後のパイプで集熱する。深さ100mのボーリングは100万円以上するが、普及している住宅用の10mの杭が10本(計100m)では25万円前後で低価格である。
ドレーキップ窓と高窓を開ける春や秋の中間期には、1階の換気窓(各所ドレーキップ)を開け、1階室内→2階室内→高窓→外の通気を行う。ドレーキップは小開放内倒しと外に格子をつけた防犯対策。
室内の通風は無双窓を利用する。
住いに関する色々なコンクールがあるが、新住協の「私の街の素敵な家コンクール」は意味合い(評価ポイント)がはっきりしている。バランスとれた「高度な省エネ技術とデザイン」が評価される。
格闘技では誰が最強かが問われるが、ルールが如何に自分に近い方かで勝敗は決まる。戦争でもルールがある。ルールがない闘いはテロくらいのものだ。
評価はルールが大切なのだ。
それぞれの立脚点にはルールがある。
そんな意味合いがはっきりした、新住協の「私の街の素敵な家コンクール」での最優秀賞は嬉しい。
5月17日の新住協帯広総会の会場に八十数点の応募パネルが貼られ、それを見て総会出席会員が一人5作品を選び、その合計点を発表した。「森の家Q1」は総合点が2位であった。
その点数から審査の鎌田先生が賞を決めた。第5回の最優秀賞は10作品であった。


「森の家Q1」=「Q1札幌郊外の家」


冬のモード概念図

夏のモード概念図

「森の家Q1」は、Q値(熱損失係数)が0.78W/m2Kの超高性能住宅である。
外壁は付加断熱(グラスウール高性能24kの100+50mm)、屋根は断熱(同200mm)、トリプルLow-E木製サッシ、テラス戸はホームテクト佐藤製造のLow-Eペアガラスを使用している。居間・食堂の大型テラス戸はアトリウムに囲まれている。
ドレーキップはユーロフェンスターで熱還流率が1.5W/m2k(ガラスの熱還流率1.025W/m2k)の超高性能。トリプルで室内側ガラスはLow-E、室外側ガラスは熱反射である。ガスは建主の希望で入れていない。
回転窓はエリートフェンスター社の木製三層ガラス窓。同じくガスは建主の希望で入れていない。
居間の空間。木部は十勝カラマツ、壁は珪藻土と極めてシンプルな仕上げ。
床:十勝カラマツ、ソープ仕上げ。
壁:珪藻土
天井:十勝カラマツ、柿渋塗り。
他の木部:十勝カラマツ、柿渋塗り。
空気の流れ・入れ替えは、通風・計画換気・パッシブ換気を組み合わせて考えている。
上の図は夏と冬の概念図である。
主に夏にパッシブ換気する。
外気を、基礎北側の床下換気口導入(冷地熱)と換気ガラリ(玄関ドア脇、階段登口、浴室)から導入し、1階室内→2階室内→高窓から排出する。暑く夏などの大きく通風する時は、網戸付き掃き出し大戸(居間、食堂、中の間、寝室)、各室の窓、高窓を開け、横方向の通風と高窓から抜く縦方向の通風を行う。
冬・春・秋の計画換気は、第3種のアエレコ換気システム+サンルームから外部空気導入管。冷たい外気がサンルームで暖められ、さらに床下で暖められ1・2階の室内に導入される。
換気の熱損失は開口部ほどあり、大きい。熱交換器などの熱回収でなければ、熱損失係数を1を切ることは困難である。
今回は第3種のアエレコだが、排気熱をキーテック工業の熱交換器で回収し暖房にまわすので、エネルギーロスは極めて少ない。また、熱交換器で心配される空気供給ダクトの汚染の心配はない。
暖房はキーテック工業の、地中熱利用と第3種換気の排気熱利用のヒートポンプでお湯をつくり温水ヒーターで暖房する。
10本前後のパイプで集熱する。深さ100mのボーリングは100万円以上するが、普及している住宅用の10mの杭が10本(計100m)では25万円前後で低価格である。
ドレーキップ窓と高窓を開ける春や秋の中間期には、1階の換気窓(各所ドレーキップ)を開け、1階室内→2階室内→高窓→外の通気を行う。ドレーキップは小開放内倒しと外に格子をつけた防犯対策。
室内の通風は無双窓を利用する。
▲
by nisi93jp
| 2007-05-30 14:33
| Q1札幌郊外の家
|
Trackback
|
Comments(0)