2007年 07月 18日
旧黒澤家 2:屋根の素材 |
5月14日に紹介した、秋田市の「一つ森公園」に移築された佐竹藩の上級武士(家老)の旧黒澤家、その続き。
旧黒澤家は500石取り、現在に置き換えると年収1,700万円ほどか。敷地と家屋は藩からの拝領(無料の借家)。
今回は屋根材の説明。母屋と蔵の屋根葺き材が違う。

蔵の屋根は石置き屋根。風が強い海岸地域の屋根は、天然秋田スギのジャク割(木羽葺き)か秋田スギの樹皮であるが、風に飛ばされないようにその上に石を重しに置く。海岸地域の石置きは疎らだが、黒澤家は下地が見えないほど密に置いている。街中であること、土蔵であることから防火のためか。

母屋は秋田スギのジャク割(木羽葺き)。

ジャク割(木羽葺き)をアップした写真。天然秋田スギを厚さ1mmほどに経い(割る)だ薄板を密に重ねる。
アメリカでは米杉を手で割ったのをウッドシェイク、機械割のをウッドシングルと呼ぶ。共に厚さが30mmほどある。ウッドシェイク葺きは金持ちのシンボルになっている。

配置図

旧黒澤家は500石取り、現在に置き換えると年収1,700万円ほどか。敷地と家屋は藩からの拝領(無料の借家)。
今回は屋根材の説明。母屋と蔵の屋根葺き材が違う。

蔵の屋根は石置き屋根。風が強い海岸地域の屋根は、天然秋田スギのジャク割(木羽葺き)か秋田スギの樹皮であるが、風に飛ばされないようにその上に石を重しに置く。海岸地域の石置きは疎らだが、黒澤家は下地が見えないほど密に置いている。街中であること、土蔵であることから防火のためか。

母屋は秋田スギのジャク割(木羽葺き)。

ジャク割(木羽葺き)をアップした写真。天然秋田スギを厚さ1mmほどに経い(割る)だ薄板を密に重ねる。
アメリカでは米杉を手で割ったのをウッドシェイク、機械割のをウッドシングルと呼ぶ。共に厚さが30mmほどある。ウッドシェイク葺きは金持ちのシンボルになっている。

配置図

by nisi93jp
| 2007-07-18 16:22
| 見学建築・歴史・他
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