2007年 03月 27日
三重にて09:速水林業3(木の建築フォラム、尾鷲) |
認証森林
このブログで、清家剛先生の3度に渡る研修会を聞いた内容を紹介したが、これから、環境評価のCASBEEや国際規格ISOで認証森林が重要な立場になると考える。
しかし国内では全体の3%と数少ない認証森林である。
認証を国内で初めて取得した速水林業について、速水林業のホームページから下記に抜粋します。
「2000年2月、速水林業のこうした環境配慮型の森林経営は、国際的機関であるFSC(森林管理協議会)の認証を国内で初めて取得しています。
21世紀、「環境」というキーワードは避けて通れません。速水林業では1790年代からヒノキを植え、林地を持続的に循環利用してきました。
しかし、国際的に見ると、木材がどのような森林から伐採され、その伐採が森林にどのような影響を与えたかの検証はほとんどされることなく輸出され、消費されていきます。適切に管理された森林から木材を生産し、残された原生林に対する伐採の圧力を下げるためには、「どこから来た木材なのか」をはっきりと示さなければなりません。
1997年、ISO14061作成の国際会合に携わった代表の速水亨は、多くの林業経営体・木材企業がISOやFSCなどの認証を取得している現実を知り、認証が将来林業経営の試金石になる可能性を実感しました。
さらに、戦後以来、林内の下層植生の維持、広葉樹の繁茂に努め、世界各国の森林をたずねて環境配慮型の森林管理を取り入れてきた、という自信が国内第一号の認証を取得する動機となりました。
FSCの森林管理の原則
1. 法律とFSCの原則の遵守
2. 保有権、使用権および債務
3. 先住民の権利
4. 地域社会との関係
5. 森林のもたらす便益
6. 環境への影響
7. 環境計画
8. モニタリングと評価
9. 天然林の保全
10. 植林
森林認証を取得したことで、林業経営の新しい評価方法を知ることができました。すなわち「森林を科学する」という概念です。
日本の森林は経験だけをもとに管理されていますが、次世代に良い森林を残していくためには、経験を数値化したデータを管理するシステムが必要です。その意味で、FSCは森林の学問と林業の現場との接点になる絶好の機会だと考えます。
また、認証取得によって、林業の現場と消費者との間の距離が短くなり、国内・海外を問わず、直接木材を買いたいという依頼が増加しました。流通を簡略化し、山から出す木材の値段と消費者が買う木材の値段との間の乖離を縮めることで、林業経営の生き残りが図れるはずです。
認証取得によるメリットは、単にロゴマーク入り製品の販売による経済効果だけではない、ということです。」
詳細は速水林業のホームペジを
速水林業の認証森林・太田賀山林の休息場・展示場の説明パネル。
上記別棟の休息場・展示場。
このブログで、清家剛先生の3度に渡る研修会を聞いた内容を紹介したが、これから、環境評価のCASBEEや国際規格ISOで認証森林が重要な立場になると考える。
しかし国内では全体の3%と数少ない認証森林である。
認証を国内で初めて取得した速水林業について、速水林業のホームページから下記に抜粋します。
「2000年2月、速水林業のこうした環境配慮型の森林経営は、国際的機関であるFSC(森林管理協議会)の認証を国内で初めて取得しています。
21世紀、「環境」というキーワードは避けて通れません。速水林業では1790年代からヒノキを植え、林地を持続的に循環利用してきました。
しかし、国際的に見ると、木材がどのような森林から伐採され、その伐採が森林にどのような影響を与えたかの検証はほとんどされることなく輸出され、消費されていきます。適切に管理された森林から木材を生産し、残された原生林に対する伐採の圧力を下げるためには、「どこから来た木材なのか」をはっきりと示さなければなりません。
1997年、ISO14061作成の国際会合に携わった代表の速水亨は、多くの林業経営体・木材企業がISOやFSCなどの認証を取得している現実を知り、認証が将来林業経営の試金石になる可能性を実感しました。
さらに、戦後以来、林内の下層植生の維持、広葉樹の繁茂に努め、世界各国の森林をたずねて環境配慮型の森林管理を取り入れてきた、という自信が国内第一号の認証を取得する動機となりました。
FSCの森林管理の原則
1. 法律とFSCの原則の遵守
2. 保有権、使用権および債務
3. 先住民の権利
4. 地域社会との関係
5. 森林のもたらす便益
6. 環境への影響
7. 環境計画
8. モニタリングと評価
9. 天然林の保全
10. 植林
森林認証を取得したことで、林業経営の新しい評価方法を知ることができました。すなわち「森林を科学する」という概念です。
日本の森林は経験だけをもとに管理されていますが、次世代に良い森林を残していくためには、経験を数値化したデータを管理するシステムが必要です。その意味で、FSCは森林の学問と林業の現場との接点になる絶好の機会だと考えます。
また、認証取得によって、林業の現場と消費者との間の距離が短くなり、国内・海外を問わず、直接木材を買いたいという依頼が増加しました。流通を簡略化し、山から出す木材の値段と消費者が買う木材の値段との間の乖離を縮めることで、林業経営の生き残りが図れるはずです。
認証取得によるメリットは、単にロゴマーク入り製品の販売による経済効果だけではない、ということです。」
詳細は速水林業のホームペジを
速水林業の認証森林・太田賀山林の休息場・展示場の説明パネル。
上記別棟の休息場・展示場。
by nisi93jp
| 2007-03-27 09:05
| 研修・鑑賞・スタディ
|
Trackback
|
Comments(0)