2006年 06月 21日
オーストリア研修37:ミュンヘン工科大 |
オーストリア、スイス、ドイツの3つの国に接するボーデン湖を中心とした3角形に囲まれた地域のフォアルベルグ(Vorarlberg)は、モダンな木造建築が盛んだ。ミュンヘン工科大はそうした地域のドイツ南部の木造建築を引っ張っている。これまで何度も紹介した、ボーデン湖の東端、オーストリアの西端のブレゲンツのH・カフマンが、国境を越えミュンヘン工科大の木造建築の設計の教授をしている。東京大学の弥生講堂でのヨーロッピアンウッドディの講師の時に経歴資料が幾つかあって、ミュンヘン工科大での役割はわからなかった。彼は週に2回、車を飛ばしてミュンヘン工科大に行っていると、H・カフマンの事務所で聞いていた。ミュンヘン工科大の訪問はH・カフマンが同行できないが、段取りをしたから大丈夫だと言われていた。
街の中の石造の古い校舎のミュンヘン工科大の見学先の研究室[写真1]に入った。秘書室の隣の教授室にH・カフマンの名があった。教授なのだ。H・カフマンの部下のフラコワ助教授が研修と案内をしてくれた。教授はオーストリア人、スペイン人、イギリス人とドイツ人はいないと神妙な顔で説明してくれた。
対応してくれたもう一人は木構造のヘンケル助教授であった。H・カフマンは木構造のエンジニアリングのシュテファン・ヴィンター教授(オーストリア工科大はヴォルフガング・ヴィンター教授)を予定していたが、今冬の大雪でつぶれたスケートアリーナの大型木造建築の裁判に専門家として急きょ出席することになりヘンケル助教授が対応してくれた。今冬の大雪でつぶれたのは木造建築だけではなく、鉄骨も含め、ドイツ全体で17件と聞いた。
フラコワ助教授は、木造建築学科の概要、木造建築の講義の内容、木骨のデザイン、木造建築室内気候とそのデザイン、パッシブハウスなどの省エネ建築の考え方[写真2]、建築物理学を講義してくれた。
木造建築学科はH・カフマンとシュテファン・ヴィンター教授の2人の教授をようし、アシスタントは4人が学生に教え3人が研究する計7人である。学生は建築と木材を理解でき、空間から木材・木材から空間を考えられ、環境を考える、木でどんなものをつくれるかを学ぶ。
木構造のヘンケル助教授は校舎内をややしばらく歩き研究室を案内してくれた。その後、つぶれたスケートアリーナの大型木造建築の部材のボックスビーム[写真3]を保管している別棟の実験棟に向かった。構造計画的につぶれたのではなく、結露し腐食していた部分[写真6]があり、そこから破壊がすすんだ見解である。建築物理学が更に必要だ。
写真1
写真2
写真3
(上記は新建ハウジングの連載の一部。)
街の中の石造の古い校舎のミュンヘン工科大の見学先の研究室[写真1]に入った。秘書室の隣の教授室にH・カフマンの名があった。教授なのだ。H・カフマンの部下のフラコワ助教授が研修と案内をしてくれた。教授はオーストリア人、スペイン人、イギリス人とドイツ人はいないと神妙な顔で説明してくれた。
対応してくれたもう一人は木構造のヘンケル助教授であった。H・カフマンは木構造のエンジニアリングのシュテファン・ヴィンター教授(オーストリア工科大はヴォルフガング・ヴィンター教授)を予定していたが、今冬の大雪でつぶれたスケートアリーナの大型木造建築の裁判に専門家として急きょ出席することになりヘンケル助教授が対応してくれた。今冬の大雪でつぶれたのは木造建築だけではなく、鉄骨も含め、ドイツ全体で17件と聞いた。
フラコワ助教授は、木造建築学科の概要、木造建築の講義の内容、木骨のデザイン、木造建築室内気候とそのデザイン、パッシブハウスなどの省エネ建築の考え方[写真2]、建築物理学を講義してくれた。
木造建築学科はH・カフマンとシュテファン・ヴィンター教授の2人の教授をようし、アシスタントは4人が学生に教え3人が研究する計7人である。学生は建築と木材を理解でき、空間から木材・木材から空間を考えられ、環境を考える、木でどんなものをつくれるかを学ぶ。
木構造のヘンケル助教授は校舎内をややしばらく歩き研究室を案内してくれた。その後、つぶれたスケートアリーナの大型木造建築の部材のボックスビーム[写真3]を保管している別棟の実験棟に向かった。構造計画的につぶれたのではなく、結露し腐食していた部分[写真6]があり、そこから破壊がすすんだ見解である。建築物理学が更に必要だ。
写真1
写真2
写真3
by nisi93jp
| 2006-06-21 09:28
| 06年オーストリア研修
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