2006年 04月 03日
オーストリア研修15:カフマン設計の木造多層階集合住宅 |
2001年にできたカフマン設計の木造多層階集合住宅。
建主に,地域経済を考え木造を提案。この地域ではこれまで木造多層階集合住宅がなかったことから,建主からの返答は,RCよりコストが同じか安い事、壁が真っ直ぐな事の条件であった。
これらをクリアし,評判が良く,この建築で木造が良いと思われるようになった。
構造は木製のマッシブホルツ板の組立の構法である。
他地域での,カフマンの設計の木造多層階集合住宅は,1997年にできている。この時は,枠組み構法であり,壁の断熱材は厚さ350mmある。
その後マッシブホルツ板構法になっている。
防火性は厚さがあるマッシブホルツ板,階段室を鉄筋コンクリートにし類焼を防ぐ。
日射遮蔽ブラインド。シャッターでなくブラインドである。日本は防犯と台風のためのシャッターだが,ここでは日射遮蔽が目的で羽根がブライドのように調整できる。断熱材性能が高性能な建築では夏の日射遮蔽が重要である。
モダンデザインでありながら屋根の庇がある。庇はモダンである。短い庇だが,付根が引っ込み影を作っているので長く見え,外観を引き締めている。カフマンは上手だ。
階の分かれ目を縦張りの板を繋げるのではなく,水切りで堂々と切っている。
外壁の板張りがスノコのように隙間がある。
屋根の上の太陽熱収熱コレクター。雪に覆われている。
階段室の周囲の壁と階段は工場生産のプレキャストコンクリート。
建主に,地域経済を考え木造を提案。この地域ではこれまで木造多層階集合住宅がなかったことから,建主からの返答は,RCよりコストが同じか安い事、壁が真っ直ぐな事の条件であった。
これらをクリアし,評判が良く,この建築で木造が良いと思われるようになった。
構造は木製のマッシブホルツ板の組立の構法である。
他地域での,カフマンの設計の木造多層階集合住宅は,1997年にできている。この時は,枠組み構法であり,壁の断熱材は厚さ350mmある。
その後マッシブホルツ板構法になっている。
防火性は厚さがあるマッシブホルツ板,階段室を鉄筋コンクリートにし類焼を防ぐ。
日射遮蔽ブラインド。シャッターでなくブラインドである。日本は防犯と台風のためのシャッターだが,ここでは日射遮蔽が目的で羽根がブライドのように調整できる。断熱材性能が高性能な建築では夏の日射遮蔽が重要である。
モダンデザインでありながら屋根の庇がある。庇はモダンである。短い庇だが,付根が引っ込み影を作っているので長く見え,外観を引き締めている。カフマンは上手だ。
階の分かれ目を縦張りの板を繋げるのではなく,水切りで堂々と切っている。
外壁の板張りがスノコのように隙間がある。
屋根の上の太陽熱収熱コレクター。雪に覆われている。
階段室の周囲の壁と階段は工場生産のプレキャストコンクリート。
by nisi93jp
| 2006-04-03 22:00
| 06年オーストリア研修
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