2020年 09月 23日
大正の家断熱改修2:銀鼠の杉板と白の漆喰 |
大正の家の200坪の中の50坪を13年前に断熱改修した。
秋田スギのウッドロングエコ塗りのササラゴ押縁杉板の痛みは一部を除きない。
軒下の部分の杉板壁は雨が当たらなく、杉板の変色が他の部分と違うが、
軒下の壁は漆喰塗りなので、杉板部分は一様な銀鼠である。
これは昔の定番なのだが、その成り立ちの意味合いが知れる。
全部を木板にすると雨掛りの差で、
軒下とそれ以外の板の色などの風合いが違い、美しく見えない。
軒下は雨掛りが少ないので雨掛りに弱い漆喰にすると、
木板のグレーと、漆喰の白のコントラストで美しい。
庇をなくすると雨掛りが一様になり、赤身杉板の壁の全面が一様に銀鼠色になって美しい。
杉板の痛みが大きい部分は、
屋根が入隅みで、合流した雨や雪で傷んでいる。
石段で杉板が地面に近い。
しかも大きな石があり雨溜まりになり湿度が高い。
by nisi93jp
| 2020-09-23 12:11
| 大正の家断熱耐震改修2
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