2014年 08月 18日
土浦亀城と白い家 |
5月に出版された「土浦亀城と白い家」を読んだ。
私の研究テーマは幾つかあるが、
その中に、昭和初期から戦前、戦中、戦後復興期の木造モダニズムがある。
土浦亀城、吉田鉄郎、A・レーモンド、増沢洵、池辺陽、清家清である。
木造モダニズムの家は戦後の最小限住宅だけでなく、
昭和初期から持続している。
昭和初期の中心はバウハウスの影響を受けた、論より実践の土浦亀城だった。
当初の私は、昭和初期の木造モダニズムはそこだけで、その後の住宅史上の連続性は無いものと思っていた。
そして、デザインのみからのモダニズムと思っていた。
しかし、土浦亀城の自邸にはデザインのみだけでなく、
住まい方、技術的(温熱・設備・材料)・建築生産的にレベルが高い合理性が宿っていて、
現在の我々の住まいは昭和初期の木造モダニズムの延長上にある。
健やかに育てば良かったが、そうはいっていない。
私は土浦亀城の自邸(下記の写真)は長い間、デザインだけの白くて美し過ぎて敬遠していた。
いかし、現在まで残っている。
それは、白くて美しいだけでは生き残れない。
何かがあるからで、その何かを探っている。
2013年02月号 住宅建築
土浦亀城の自邸について14ページの内容だ。 現在は立て板張りに白塗装だが、戦後にスレートから板張りに変えた時は素地の現しだった。
板の素材の表情の自邸を見たかった。
私の研究テーマは幾つかあるが、
その中に、昭和初期から戦前、戦中、戦後復興期の木造モダニズムがある。
土浦亀城、吉田鉄郎、A・レーモンド、増沢洵、池辺陽、清家清である。
木造モダニズムの家は戦後の最小限住宅だけでなく、
昭和初期から持続している。
昭和初期の中心はバウハウスの影響を受けた、論より実践の土浦亀城だった。
当初の私は、昭和初期の木造モダニズムはそこだけで、その後の住宅史上の連続性は無いものと思っていた。
そして、デザインのみからのモダニズムと思っていた。
しかし、土浦亀城の自邸にはデザインのみだけでなく、
住まい方、技術的(温熱・設備・材料)・建築生産的にレベルが高い合理性が宿っていて、
現在の我々の住まいは昭和初期の木造モダニズムの延長上にある。
健やかに育てば良かったが、そうはいっていない。
私は土浦亀城の自邸(下記の写真)は長い間、デザインだけの白くて美し過ぎて敬遠していた。
いかし、現在まで残っている。
それは、白くて美しいだけでは生き残れない。
何かがあるからで、その何かを探っている。
土浦亀城の自邸について14ページの内容だ。
板の素材の表情の自邸を見たかった。
by nisi93jp
| 2014-08-18 13:43
| 木造モダニズム
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