2011年 11月 08日
バイオクライマティック建築シンポ・札幌小樽12:上遠野邸 |
1968年に完成し、2003年にDOCOMOMO100選に選ばれた上遠野徹自邸を山之内裕一さんの案内で見れた。
私が室蘭工大に入り建築を学ぶ一年前に出来ていて、それは建築雑誌で知っていた。
美しい建築とは思っていたが、寒い札幌で南面が全面ガラスであることに納得ができていなかった。
しかしその大きな価値が認識できたのは、22年後の40歳の頃だった。
30歳で独立し高断熱・高気密建築を設計して10年も経った、今から20年前である。
気がつくのが遅過ぎた。
ガラスは熱損失が大きいばかりでなく、日射エネルギーを取り込める。
そのバランスだった。
アトリウムなどのガラスの大面積は暑くて日射が多い関東以南の蒸暑地域では冷房負荷が大き過ぎ、札幌の方が熱的には有利だった。
上遠野邸はオイルショック前であったが、窓や外壁や天井の寒冷対策は出来ていた。美しさだけではなく寒冷建築の分野でも先鋭だった。
プロポーションの美しさ、コルテン鋼とガラスと障子の対比が美しい。
周囲は住宅地だが、道路からは森に入って行くようであり、森に入ると直ぐに駐車場があり、更に森に入り込んだ場所から自邸を見る。
見えるのは自邸の増築部分でその向こう側に母屋がある。
右奥には事務所と息子さんの自邸がある。
自邸向かって向かって歩く。
紅葉が真っ盛りな景観の中で、レンガの豊かな素材感とコルテン鋼のラインとの調和がとれ美しい。
更に向かって歩く。
心地良い空間だ。 室内に入る前に南側外観を見る。 再度、アプローチ側に回る。 左側が玄関。 居間から庭を眺める。
陰影と素材感が心地良い。
バイオクライマティック建築シンポでは均質な光や温度でなく、如何にムラをつくるかか隠れた課題だった。
私が室蘭工大に入り建築を学ぶ一年前に出来ていて、それは建築雑誌で知っていた。
美しい建築とは思っていたが、寒い札幌で南面が全面ガラスであることに納得ができていなかった。
しかしその大きな価値が認識できたのは、22年後の40歳の頃だった。
30歳で独立し高断熱・高気密建築を設計して10年も経った、今から20年前である。
気がつくのが遅過ぎた。
ガラスは熱損失が大きいばかりでなく、日射エネルギーを取り込める。
そのバランスだった。
アトリウムなどのガラスの大面積は暑くて日射が多い関東以南の蒸暑地域では冷房負荷が大き過ぎ、札幌の方が熱的には有利だった。
上遠野邸はオイルショック前であったが、窓や外壁や天井の寒冷対策は出来ていた。美しさだけではなく寒冷建築の分野でも先鋭だった。
プロポーションの美しさ、コルテン鋼とガラスと障子の対比が美しい。
見えるのは自邸の増築部分でその向こう側に母屋がある。
右奥には事務所と息子さんの自邸がある。
紅葉が真っ盛りな景観の中で、レンガの豊かな素材感とコルテン鋼のラインとの調和がとれ美しい。
心地良い空間だ。
陰影と素材感が心地良い。
バイオクライマティック建築シンポでは均質な光や温度でなく、如何にムラをつくるかか隠れた課題だった。
by nisi93jp
| 2011-11-08 10:25
| 見学建築・歴史・他
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