2005年 10月 22日
スウェーデン研修の感想 |
新住協事務局へ提出した研修の感想文をのせる。
研修の前触れは突如として恵那の金子さんからきた。「鎌田先生から新住協の海外研修を9月にやるので、スウェーデンとドイツの研修先考えてくれと言われた。」との電話であった。私はスイスやオーストリアは何とかなるが、金子さんの方が詳しいだろうと答えた。
その後、会沢さんから研修旅行の企画書がメールされてきた。それを見て私は行く事にした。すぐ○をつけて送った。しかし、折り返し会沢さんから電話があり、まだ企画の段階で、20人集まるだろうかの心配の段階であった。
企画書の内容は、金子さんがスウェーデン大使館投資部関連の武川さんに頼んだものであった。研修中に鎌田先生に、武川さんに丸投げしたのだろうとからかわれていたが、実際はそうではなく随分と努力したようだ。
武川さんには以前迷惑をかけていた。今年の新住協の総会にオーストリアの木板大判で組立てるノウハウをもった人を招聘するのを頼んでいたが、メニューに入らなかった。金子さんの紹介であった。今年も武川さんが関連したヨーロピアン・ウッド・デイ2005が10月25日にある。私は行くのだ。木造建築の宝の山である。
そんなことで、情報通の武川さんが企画したことと、多層木造集合住宅、0エネルギーハウスがあったのですぐ○をつけて送ったのだった。
0エネルギーハウスは新住協のQ1プロジェクトの先だし、多層木造集合住宅は私の現在のテーマである。木製サッシなどの工場見学が多く、20年ほど前にさんざん見ていたので、この点は不満であった。が、スウェーデンは9年ぶり、工場見学は15年ぶりなので、その変化も知りたいと思い納得した。
木板大判の木造集合住宅はスイスで見ていたが、3階建てであった。今回スンスバルで見たのは6階建てで、当たり前にあったのには驚いた。それもコストが安いから木造という。日本では、戦後建てたブロックやコンクリートの公営住宅の劣化がひどく、建替え始められている。
大都会の密集地域は別として、能代の様な地方の小都市では、社会の流れとしてエコロジー・バウビオロギーでコストが安い多層木造集合住宅が合っているように思っている。既存の公営住宅の住民は低所得者であり、家賃への影響が少ないように低コストでつくられることが必要だ。スイス・ドイツ・オーストリアは低所得層の移民の問題からも、低コストである多層木造集合住宅が増えている。
私の3つのテーマ以外に、ウメオ郊外とストックホルム郊外の普通の分譲の住宅地と普通の家を見れたのは大きな収穫であった。先端な住宅でなく普通に分譲されている住宅の、断熱の厚さが、壁が210mm、天井が500mmである。施工現場だけでなく、ウメオ郊外の日本在住の経験のある家族の、突如の見学のために、綺麗にしたりの身構えががない普通の日々の一断面の家を見れたのは参考になった。
そこでの、普通にバイオマスの地域暖房・給湯と換気排熱回収ヒートポンプである。進んでいる。他でもバイオマスの地域暖房の話が何度も聞けたし、最近のウェーデンでは標準なのかな。昨日木高研のバイオマス発電の研修会に行ってきたが、日本ではバイオマスがまだまだ未熟だし、地域暖房・給湯は話もない。二つがセットになるだろうに。
Q1プロジェクトの先にイエーテボリ郊外の無暖房住宅があると思う。無暖房以上は必要ないから、省エネ住宅はここどまりなのだろうか。今回のスウェーデン研修では表に現れなかったが、バイオマスの話題が沢山出てきていた。無暖房住宅とバイオマスの地域暖房・給湯・発電の住宅の間の無段階的な取り合わせは今後考えさせられる。
コンペ前や、やり残した仕事が一杯のなか、これまでは2日前にキャンセルした事があったが、スウェーデン研修に強引に出かけた。海外で初めてのパソコンのメールのやり取りで助かった。コンペ担当の事務所の藤田との図面がやり取りできるのは有り難かった。コンペは20戸の県職員の木造でも鉄骨でも良い公舎であった。設計と建設が一体のコンペで、県内の建設会社の大手の中田建設とJVを組んだ。応募者には積水ハウスやダイワハウスなどの鉄骨系のメーカーがいることは知れていた。
スウェーデン研修中に、鎌田先生に、メゾネットかどうかで悩んでいると相談した。「新住協の技術情報にものせたし、須藤建設のも見たろう、メゾネットに決まっているじゃないかと。」即決である。
結果は、11社応募で、一次審査の5社に入り、説明する2次審査では1位を勝ち取った。鎌田先生、皆様有り難うございます。スウェーデンの「カマリ」(秋田弁でかおり)がする木造集合住宅が来年の3月末に出来上がります。
研修の前触れは突如として恵那の金子さんからきた。「鎌田先生から新住協の海外研修を9月にやるので、スウェーデンとドイツの研修先考えてくれと言われた。」との電話であった。私はスイスやオーストリアは何とかなるが、金子さんの方が詳しいだろうと答えた。
その後、会沢さんから研修旅行の企画書がメールされてきた。それを見て私は行く事にした。すぐ○をつけて送った。しかし、折り返し会沢さんから電話があり、まだ企画の段階で、20人集まるだろうかの心配の段階であった。
企画書の内容は、金子さんがスウェーデン大使館投資部関連の武川さんに頼んだものであった。研修中に鎌田先生に、武川さんに丸投げしたのだろうとからかわれていたが、実際はそうではなく随分と努力したようだ。
武川さんには以前迷惑をかけていた。今年の新住協の総会にオーストリアの木板大判で組立てるノウハウをもった人を招聘するのを頼んでいたが、メニューに入らなかった。金子さんの紹介であった。今年も武川さんが関連したヨーロピアン・ウッド・デイ2005が10月25日にある。私は行くのだ。木造建築の宝の山である。
そんなことで、情報通の武川さんが企画したことと、多層木造集合住宅、0エネルギーハウスがあったのですぐ○をつけて送ったのだった。
0エネルギーハウスは新住協のQ1プロジェクトの先だし、多層木造集合住宅は私の現在のテーマである。木製サッシなどの工場見学が多く、20年ほど前にさんざん見ていたので、この点は不満であった。が、スウェーデンは9年ぶり、工場見学は15年ぶりなので、その変化も知りたいと思い納得した。
木板大判の木造集合住宅はスイスで見ていたが、3階建てであった。今回スンスバルで見たのは6階建てで、当たり前にあったのには驚いた。それもコストが安いから木造という。日本では、戦後建てたブロックやコンクリートの公営住宅の劣化がひどく、建替え始められている。
大都会の密集地域は別として、能代の様な地方の小都市では、社会の流れとしてエコロジー・バウビオロギーでコストが安い多層木造集合住宅が合っているように思っている。既存の公営住宅の住民は低所得者であり、家賃への影響が少ないように低コストでつくられることが必要だ。スイス・ドイツ・オーストリアは低所得層の移民の問題からも、低コストである多層木造集合住宅が増えている。
私の3つのテーマ以外に、ウメオ郊外とストックホルム郊外の普通の分譲の住宅地と普通の家を見れたのは大きな収穫であった。先端な住宅でなく普通に分譲されている住宅の、断熱の厚さが、壁が210mm、天井が500mmである。施工現場だけでなく、ウメオ郊外の日本在住の経験のある家族の、突如の見学のために、綺麗にしたりの身構えががない普通の日々の一断面の家を見れたのは参考になった。
そこでの、普通にバイオマスの地域暖房・給湯と換気排熱回収ヒートポンプである。進んでいる。他でもバイオマスの地域暖房の話が何度も聞けたし、最近のウェーデンでは標準なのかな。昨日木高研のバイオマス発電の研修会に行ってきたが、日本ではバイオマスがまだまだ未熟だし、地域暖房・給湯は話もない。二つがセットになるだろうに。
Q1プロジェクトの先にイエーテボリ郊外の無暖房住宅があると思う。無暖房以上は必要ないから、省エネ住宅はここどまりなのだろうか。今回のスウェーデン研修では表に現れなかったが、バイオマスの話題が沢山出てきていた。無暖房住宅とバイオマスの地域暖房・給湯・発電の住宅の間の無段階的な取り合わせは今後考えさせられる。
コンペ前や、やり残した仕事が一杯のなか、これまでは2日前にキャンセルした事があったが、スウェーデン研修に強引に出かけた。海外で初めてのパソコンのメールのやり取りで助かった。コンペ担当の事務所の藤田との図面がやり取りできるのは有り難かった。コンペは20戸の県職員の木造でも鉄骨でも良い公舎であった。設計と建設が一体のコンペで、県内の建設会社の大手の中田建設とJVを組んだ。応募者には積水ハウスやダイワハウスなどの鉄骨系のメーカーがいることは知れていた。
スウェーデン研修中に、鎌田先生に、メゾネットかどうかで悩んでいると相談した。「新住協の技術情報にものせたし、須藤建設のも見たろう、メゾネットに決まっているじゃないかと。」即決である。
結果は、11社応募で、一次審査の5社に入り、説明する2次審査では1位を勝ち取った。鎌田先生、皆様有り難うございます。スウェーデンの「カマリ」(秋田弁でかおり)がする木造集合住宅が来年の3月末に出来上がります。
by nisi93jp
| 2005-10-22 11:32
| 05年スウェーデン研修
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