2009年 07月 14日
通気層有る無し |
下の写真は私の事務所で、外付ブラインドエーデルヴァレーマを取り付けるため窓上の下見板をはがしたもの。タイベックにシミが着いている、これは何だろうか?
下見板がオープンジョイント(防水にシーリングなど使わない)である事と通気層を設けないていない事から豪雨の時など下見板のジョイント部分を通して入った雨水が下見板にしみ込み、その木からの色がタイベックに付着したと考えられる。
タイベックの劣化の問題は無い。更にタイベックをはがし内部の断熱材の状態を見たが漏水と結露の跡は見受けられなかった。木からの着色もタイベックの表面だけで裏面までは達していない。タイベックは透湿・防水の役目を果たしている。
通常は下見板張りでもリスクを考え通気層を設けている。
が、17年前ながら30万円/坪のとても低価格な自分の事務所なのと、下見板は透湿抵抗が低いので水蒸気圧(結露)的に原理原則に従って通気層を設けなかった。
表面のオープンジョイントの下見板は第一の保護壁、その下のタイベックで完全な防水を考えているのだが、シミまでは考えなかった。実際上は性能的・機能的に差し支えないが、見栄えが悪く、クレームになる恐れが大きい。
通気層は水蒸気圧だけでなく、防水上は、第一の防護の下見板のオープンジョイントから入った水を第二の防護の通気層の等圧空間で水圧を無くし素直に下部にストンと落し排出するのが良い。駄目押し的な第三の防護がタイベックである。
フラウンホーファー建築物理研究所ではPEシートと通気層の組み合せは結露するとし、PAシートを使い通気層を無くしている。ドイツの気候は夏に乾燥し冬に湿気が多い。冬に相対湿度が高いのは日本海側地域と同じだが、両方とも低温なので絶対湿度が少なくので安全側なのか。
フラウンホーファー建築物理研究所は通気層の防水的役目までは考えていないのだろうか。
外付ブラインドエーデルヴァレーマの取り付け作業中。
窓上の下見板をはがす。
外付ブラインドエーデルヴァレーマ
下見板がオープンジョイント(防水にシーリングなど使わない)である事と通気層を設けないていない事から豪雨の時など下見板のジョイント部分を通して入った雨水が下見板にしみ込み、その木からの色がタイベックに付着したと考えられる。
タイベックの劣化の問題は無い。更にタイベックをはがし内部の断熱材の状態を見たが漏水と結露の跡は見受けられなかった。木からの着色もタイベックの表面だけで裏面までは達していない。タイベックは透湿・防水の役目を果たしている。
通常は下見板張りでもリスクを考え通気層を設けている。
が、17年前ながら30万円/坪のとても低価格な自分の事務所なのと、下見板は透湿抵抗が低いので水蒸気圧(結露)的に原理原則に従って通気層を設けなかった。
表面のオープンジョイントの下見板は第一の保護壁、その下のタイベックで完全な防水を考えているのだが、シミまでは考えなかった。実際上は性能的・機能的に差し支えないが、見栄えが悪く、クレームになる恐れが大きい。
通気層は水蒸気圧だけでなく、防水上は、第一の防護の下見板のオープンジョイントから入った水を第二の防護の通気層の等圧空間で水圧を無くし素直に下部にストンと落し排出するのが良い。駄目押し的な第三の防護がタイベックである。
フラウンホーファー建築物理研究所ではPEシートと通気層の組み合せは結露するとし、PAシートを使い通気層を無くしている。ドイツの気候は夏に乾燥し冬に湿気が多い。冬に相対湿度が高いのは日本海側地域と同じだが、両方とも低温なので絶対湿度が少なくので安全側なのか。
フラウンホーファー建築物理研究所は通気層の防水的役目までは考えていないのだろうか。
外付ブラインドエーデルヴァレーマの取り付け作業中。
by nisi93jp
| 2009-07-14 11:19
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