2008年 01月 14日
ローマ時代のハイポコースト(床下・壁暖房)3:別荘 |
ローマ時代の地中海のシチリア島の別荘のハイポコースト(床下・壁暖房)。
束石状の上に床を張り,その床下空間と壁の中に燃焼ガスを回す暖房。
資料:東京大学総合研究館ニュース1985.9.6 5号 古代ローマの別荘文学部・文化交流研究施設・助教授・青柳正規
「シチリア島の南海岸、アグリジェントの西約10キロの地点にあり、
砂浜から直接石垣を組んでテラス状の敷地を整え、
約2000平方キロメートルの建物が海に臨んでいたこの種の別荘に共通する特徴ではあるが、建物の海側部分は、列柱もしくは連続アーチによって開口部を大きく設け、海からの涼風を一杯に取り込む工夫がなされている。
また、住居部分の中心には列柱廊を巡らせた中庭があり、東方的雰囲気の演出も巧みに行われている。
一方、この住居部分の西側に隣接する建物は、浴場施設であり、豪華なモザイクで装飾された脱衣室(apodyterium)や床下暖房(hypocaustum)を備えた熱浴室(calidarium)などが良好な状態で出土した。」
束石状の上に床を張り,その床下空間と壁の中に燃焼ガスを回す暖房。
「シチリア島の南海岸、アグリジェントの西約10キロの地点にあり、
砂浜から直接石垣を組んでテラス状の敷地を整え、
約2000平方キロメートルの建物が海に臨んでいたこの種の別荘に共通する特徴ではあるが、建物の海側部分は、列柱もしくは連続アーチによって開口部を大きく設け、海からの涼風を一杯に取り込む工夫がなされている。
また、住居部分の中心には列柱廊を巡らせた中庭があり、東方的雰囲気の演出も巧みに行われている。
一方、この住居部分の西側に隣接する建物は、浴場施設であり、豪華なモザイクで装飾された脱衣室(apodyterium)や床下暖房(hypocaustum)を備えた熱浴室(calidarium)などが良好な状態で出土した。」
by nisi93jp
| 2008-01-14 11:04
| 床下暖房・壁暖房
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