2007年 12月 16日
木造住宅の構造設計と秋田杉強度06:年輪幅と強度 |
しばらくの間、[木造住宅の構造設計と秋田杉強度]を休んでいたが、再開する。
これまで木材の強度のバラツキが大きいことを紹介してきた。
今後、無等級材の強度数値で構造計算するより、機械等級区分材の数値で構造計算することの有効性にふれたい。
今回はスギの年輪巾と強度の関連を紹介する。
下表の出典と解説は秋田県立大学付属木材高度加工研究所飯島教授。
「1枚目左:スギの柱、梁桁材心持ち材の全国データ(MC15%に調整)をつかって年輪幅とMOR(曲げ強度)の関係を示したものです。」
「1枚目右:年輪幅とMOEの関係で(平均値±標準偏差)、年輪幅とMOE(曲げヤング係数)は強い相関があることが分かると思います(実際は未成熟材の影響なのですが)。」
「2枚目左:年輪幅とMORの関係で(平均値±標準偏差)、年輪幅とMORもMOEほどではないにしろ、強い相関があることが分かると思います。」
以下は西方の説明。
曲げ強度の最大値と最小値の比較。
柱の年輪幅が狭い(目がつんだ)年輪幅約2mmのスギ材の曲げ強度は、
目粗いな年輪幅約10mmのスギ材の曲げ強度の約1.54倍,
年輪幅約17mmのスギ材の曲げ強度の約2倍。
平均値同士の比較。
3〜5mmのスギ材の年輪幅の曲げ強度の平均値は,約10mmのスギ材の年輪幅の曲げ強度の平均値の約1.4倍。
関東・関西の柱は11月29日に紹介したような30年生前後の細い丸太から1本の柱をとっている。年輪幅は目粗な10mm前後で,芯,ほとんどは未成熟材。
70年生以上の太い丸太から芯を去った,年輪幅が3mm前後の11月29日に紹介した割角を使用したい。
これまで木材の強度のバラツキが大きいことを紹介してきた。
今後、無等級材の強度数値で構造計算するより、機械等級区分材の数値で構造計算することの有効性にふれたい。
今回はスギの年輪巾と強度の関連を紹介する。
下表の出典と解説は秋田県立大学付属木材高度加工研究所飯島教授。
「1枚目右:年輪幅とMOEの関係で(平均値±標準偏差)、年輪幅とMOE(曲げヤング係数)は強い相関があることが分かると思います(実際は未成熟材の影響なのですが)。」
以下は西方の説明。
曲げ強度の最大値と最小値の比較。
柱の年輪幅が狭い(目がつんだ)年輪幅約2mmのスギ材の曲げ強度は、
目粗いな年輪幅約10mmのスギ材の曲げ強度の約1.54倍,
年輪幅約17mmのスギ材の曲げ強度の約2倍。
平均値同士の比較。
3〜5mmのスギ材の年輪幅の曲げ強度の平均値は,約10mmのスギ材の年輪幅の曲げ強度の平均値の約1.4倍。
関東・関西の柱は11月29日に紹介したような30年生前後の細い丸太から1本の柱をとっている。年輪幅は目粗な10mm前後で,芯,ほとんどは未成熟材。
70年生以上の太い丸太から芯を去った,年輪幅が3mm前後の11月29日に紹介した割角を使用したい。
by nisi93jp
| 2007-12-16 18:49
| 木造住宅構造設計と秋田杉強度
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