2007年 11月 19日
3人の北東北の建築家 |
17日土曜日、盛岡で弘前・盛岡・気仙の北東北の建築家の講演会(東北住研会主催)があった。
最初は弘前の佐々木さん、と言えば、A&Aマネジメント。
HPから紹介すると「企業コンセプト:施主・事業主の利益を追求するために、建築の企画から竣工そしてその後の使用に至る各段階において施主・事業主の代行としてマネジメントを行います 」
16人の建築家をようし、建築家の一番苦手な営業や施工などをにない、全体をフォローしている。
色々ある手法の内の一つだと思うが、人格とプロデュース力とパワーがある佐々木さんだからできる事だ。
しかし、一事務所がコンペ一回にかける費用は約50万円、5事務所前後が参加のコンペなので、全部で約250万円。これだけで設計料になる。
設計料が10%(A&Aマネジメントがその内の10%)、CM料が10%か、分離発注を受ける会社の経費は幾らだろうか15%か、全体で35%になってしまう。他に隠れているがコンペ代が約10%あるだろう。実際全部で約45%の経費になるだろう。経費が45%なら別の方法があるのではないかと思う。
一つの仕事を得て、3,000万円の工事費で、設計は10%でも300万円の売上、CMまでやったら3,300万円の売上と同等になる。この差は大きく、魅力だ。
文句なしの実績がある佐々木さんなので、言わせてもらった。
佐々木さんは、A&Aマネジメントと個人の設計事務所のサウンド・アーキテクトとを半分・半分紹介してくれた。
2番目は、気仙陸前高田の及川建築設計事務所の及川裕敏さん。
入母屋御殿の気仙大工で有名な地域で設計をしている。その入母屋御殿を高断熱・高気密の暖かい家に設計している。その苦労のお話だった。
どれもこれも、どでかい、どでかい。100坪はおろか、300坪の家があった。大工の人工が13〜15人工/坪。私の所の3倍近い。他に木挽きなどの木材に関する手間は入っていない。
「こんな凄いのを建てるのは誰なの?」と私が聞いた。及川さんは「志田さんのような大工が2人で建てる」と、そうではなく依頼主はどんな職種と言う意味なのだが、と再度聞く。「学校の先生」ときた。更に追い打ちがかけられ「田舎でこんなのを建てられるのは学校の先生くらいだ。」
3番目は大森典子建築設計事務所の大森典子さん。
異領域の岩手大学農学部の出。
大森さんとは数年前、盛岡市役所勤務の学生時代の友人Uさんと建築家の渡辺さんと一緒に盛岡で飲んでいた。元所員の披露宴が終わってからの飲み会だった。
超うるさ型のUさんからの評価が良い、大森さんと渡辺さんだった。Uさんの批評に耐えられる事自体凄い。
Uさんは、物を知る事に、読書や芸術に、アナーキーなほど膨大なエネルギーを費やす。
大森さんは、それから、今年、私が設計した住宅の二つの完成内覧会に熱心にも盛岡から来て頂いた。
前に飲んだ後HPを見た時はそんなもんだなと思っていたが、今回見たら、いい。
奇を衒う事も、見てくれもなく、デザインのためのデザインでもなく、無理にシンプルでなく素直にシンプルで、余分なのもなく、それでいてお洒落で素敵な空間だ。身近な建築家にはいないタイプだ。
最初は弘前の佐々木さん、と言えば、A&Aマネジメント。
HPから紹介すると「企業コンセプト:施主・事業主の利益を追求するために、建築の企画から竣工そしてその後の使用に至る各段階において施主・事業主の代行としてマネジメントを行います 」
16人の建築家をようし、建築家の一番苦手な営業や施工などをにない、全体をフォローしている。
色々ある手法の内の一つだと思うが、人格とプロデュース力とパワーがある佐々木さんだからできる事だ。
しかし、一事務所がコンペ一回にかける費用は約50万円、5事務所前後が参加のコンペなので、全部で約250万円。これだけで設計料になる。
設計料が10%(A&Aマネジメントがその内の10%)、CM料が10%か、分離発注を受ける会社の経費は幾らだろうか15%か、全体で35%になってしまう。他に隠れているがコンペ代が約10%あるだろう。実際全部で約45%の経費になるだろう。経費が45%なら別の方法があるのではないかと思う。
一つの仕事を得て、3,000万円の工事費で、設計は10%でも300万円の売上、CMまでやったら3,300万円の売上と同等になる。この差は大きく、魅力だ。
文句なしの実績がある佐々木さんなので、言わせてもらった。
佐々木さんは、A&Aマネジメントと個人の設計事務所のサウンド・アーキテクトとを半分・半分紹介してくれた。
入母屋御殿の気仙大工で有名な地域で設計をしている。その入母屋御殿を高断熱・高気密の暖かい家に設計している。その苦労のお話だった。
どれもこれも、どでかい、どでかい。100坪はおろか、300坪の家があった。大工の人工が13〜15人工/坪。私の所の3倍近い。他に木挽きなどの木材に関する手間は入っていない。
「こんな凄いのを建てるのは誰なの?」と私が聞いた。及川さんは「志田さんのような大工が2人で建てる」と、そうではなく依頼主はどんな職種と言う意味なのだが、と再度聞く。「学校の先生」ときた。更に追い打ちがかけられ「田舎でこんなのを建てられるのは学校の先生くらいだ。」
3番目は大森典子建築設計事務所の大森典子さん。
異領域の岩手大学農学部の出。
大森さんとは数年前、盛岡市役所勤務の学生時代の友人Uさんと建築家の渡辺さんと一緒に盛岡で飲んでいた。元所員の披露宴が終わってからの飲み会だった。
超うるさ型のUさんからの評価が良い、大森さんと渡辺さんだった。Uさんの批評に耐えられる事自体凄い。
Uさんは、物を知る事に、読書や芸術に、アナーキーなほど膨大なエネルギーを費やす。
大森さんは、それから、今年、私が設計した住宅の二つの完成内覧会に熱心にも盛岡から来て頂いた。
前に飲んだ後HPを見た時はそんなもんだなと思っていたが、今回見たら、いい。
奇を衒う事も、見てくれもなく、デザインのためのデザインでもなく、無理にシンプルでなく素直にシンプルで、余分なのもなく、それでいてお洒落で素敵な空間だ。身近な建築家にはいないタイプだ。
by nisi93jp
| 2007-11-19 19:30
| 研修・鑑賞・スタディ
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