2005年 11月 14日
「白井晟一 空間読解 形式への違犯」 |
安原盛彦の「白井晟一 空間読解 形式への違犯」を読んだ。5・6年前か、新しく出来た秋田県立大の教授になった安原先生を知ろうと、著述の何冊かを読んでみたが、その領域での私の知識が少なく読み込んでいくのが難しかった。
今回出版の本の内容は白井晟一なので接点が出てきた。白井晟一は、今から32〜36年前あたりの私が学生の1年生から3年生の間に、強く影響受けた一人であった。その頃は白井に関する出版物が少なく、建築学会の図書室などで探し、また建築本の専門店や古本店にいって雑誌のバックナンバーを探し求めた。白井が掲載されている雑誌のバックナンバーは出てこない。マニアックなファンがいるのだろう。
北の留寿都山荘から南は佐世保の親和銀行本店・各支店、高崎、松井田、茨城、東京、秋田県の横手や湯沢を中心とした地域などの作品を見て歩いた。初期の作品は好きだが、後半の豊穣な空間は好きになることができなかった。
安原先生の今回の本では、こだわっている中の一つに白井の柱と壁の読解がある。日本の建築は本来壁がないと言われ、真壁も壁ではなく建具の延長である説が主流だが、私には、主流はそうだろうが、主流だけがすべてではないと思っていた。白井の資料を見て作品を見て、壁と柱と窓のそれぞれの意味合い、関連の意味合いを深く考えさせられた。
特に窓は、壁の穴的な白井的開口部、建具が無い方が良い吉村順三的開口部、建築生産・部品化の大野勝彦的開口部の在り方は強い影響を受けた。
学芸出版社
今回出版の本の内容は白井晟一なので接点が出てきた。白井晟一は、今から32〜36年前あたりの私が学生の1年生から3年生の間に、強く影響受けた一人であった。その頃は白井に関する出版物が少なく、建築学会の図書室などで探し、また建築本の専門店や古本店にいって雑誌のバックナンバーを探し求めた。白井が掲載されている雑誌のバックナンバーは出てこない。マニアックなファンがいるのだろう。
北の留寿都山荘から南は佐世保の親和銀行本店・各支店、高崎、松井田、茨城、東京、秋田県の横手や湯沢を中心とした地域などの作品を見て歩いた。初期の作品は好きだが、後半の豊穣な空間は好きになることができなかった。
安原先生の今回の本では、こだわっている中の一つに白井の柱と壁の読解がある。日本の建築は本来壁がないと言われ、真壁も壁ではなく建具の延長である説が主流だが、私には、主流はそうだろうが、主流だけがすべてではないと思っていた。白井の資料を見て作品を見て、壁と柱と窓のそれぞれの意味合い、関連の意味合いを深く考えさせられた。
特に窓は、壁の穴的な白井的開口部、建具が無い方が良い吉村順三的開口部、建築生産・部品化の大野勝彦的開口部の在り方は強い影響を受けた。
学芸出版社
by nisi93jp
| 2005-11-14 09:32
| 研修・鑑賞・スタディ
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