2011年 08月 22日
冷房負荷軽減 10 :涼しさへ→日射遮蔽 屋根 |
「遮熱、日射遮へい、緑化」―建物外皮性能向上の工夫−6 西方里見
(建築士6月号に掲載された文)
■屋根の日射遮蔽手法
屋根は隣地建物や方位による影響が少なく日射受照時間が長いので、効果的な遮熱・断熱と日射遮蔽が必要です。
1.伝統手法
伝統な屋根の遮熱の慣習な手法は少ないのですが、蔵の置き屋根(写真8)や分厚い茅葺き屋根や小屋裏換気があげられます。蔵の置屋根は瓦屋根と土塗の躯体が写真の様に離れ通風が図られています。日射に照らされ70℃前後になった熱を空隙で遮熱し通風で除去し躯体に熱を伝えない優れた工夫です。空隙の下の躯体の土塗は30cmほどで更なる遮熱・断熱になります。
写真8
2.現代の様々な手法
・日射反射率の高い屋根材使用
暗色より明色の方が日射の反射率が高いが、最近は暗色であっても赤外線を反射する遮熱顔料を配合された遮熱塗装が施され屋根面の温度上昇を数度抑制し屋内への熱伝導を少なくしています。
・小屋裏換気(天井断熱)による日射遮蔽
天井断熱の住宅で、屋根の日射遮蔽効果を高めるために、小屋裏換気量を換気回数で5回/h以上大きく取ることが有効です。
・ 屋根通気層(屋根断熱)による日射遮蔽
屋根は日射受照により温度が上がり、室内側への放熱を生じさせますが、熱量を抑制するために、通気層を設けることが有効です。通気層は蔵の置き屋根の下の空間の役目を果たし、暖められた熱風は棟換気から排出されます。
(建築士6月号に掲載された文)
■屋根の日射遮蔽手法
屋根は隣地建物や方位による影響が少なく日射受照時間が長いので、効果的な遮熱・断熱と日射遮蔽が必要です。
1.伝統手法
伝統な屋根の遮熱の慣習な手法は少ないのですが、蔵の置き屋根(写真8)や分厚い茅葺き屋根や小屋裏換気があげられます。蔵の置屋根は瓦屋根と土塗の躯体が写真の様に離れ通風が図られています。日射に照らされ70℃前後になった熱を空隙で遮熱し通風で除去し躯体に熱を伝えない優れた工夫です。空隙の下の躯体の土塗は30cmほどで更なる遮熱・断熱になります。
写真8
2.現代の様々な手法
・日射反射率の高い屋根材使用
暗色より明色の方が日射の反射率が高いが、最近は暗色であっても赤外線を反射する遮熱顔料を配合された遮熱塗装が施され屋根面の温度上昇を数度抑制し屋内への熱伝導を少なくしています。
・小屋裏換気(天井断熱)による日射遮蔽
天井断熱の住宅で、屋根の日射遮蔽効果を高めるために、小屋裏換気量を換気回数で5回/h以上大きく取ることが有効です。
・ 屋根通気層(屋根断熱)による日射遮蔽
屋根は日射受照により温度が上がり、室内側への放熱を生じさせますが、熱量を抑制するために、通気層を設けることが有効です。通気層は蔵の置き屋根の下の空間の役目を果たし、暖められた熱風は棟換気から排出されます。
by nisi93jp
| 2011-08-22 10:05
| Q1、省CO2省エネ・エコ・環境
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