2011年 01月 04日
U値=0.61国産木製サッシ 3:熱貫流率の計算法(線・点) |
窓の熱貫流率の計算法は種々あるが、建築学会論文集1999年9月号の)「その1 開き窓の計算値と試験値の比較」(伊丹清 赤坂裕 二宮秀與、2004年2月号「その2 引き違い窓の計算値と試験値の比較」などを読むと良く知れる。
「その1 開き窓の計算値と試験値の比較」から抜粋して紹介する。
計算手法は、2次元伝熱計算は境界要素法、3次元伝熱計算は有限差分法、等による各部位モデルの計算結果を総合していき、全体としての熱貫流率を得るものである。
製品全体の熱貫流率=
第1項がガラスの1次元の熱流の項目、
第2項が2次元伝熱計算から得られる枠部枠+框部あるいは方立+框部の熱貫流率の項、
第3項がISOの考え方を取り入れたガラス部の線熱貫流率の項、
第4項が3次元点熱流の影響を補正する項。
第1項は周辺部の影響を受けないガラス中央部の熱貫流率でありISO10292によって計算する。
第2項の枠部、枠+框部あるいは方立+框部の熱貫流率は境界要素法(BEM)による2次元熱橋計算プログラムによるTB2D/BEMを用いて解析する。
第3項のガラス部の線熱貫流率は枠から見附幅10cmの所に断熱境界を設け、ISOの方法で線熱流解析を行う。
第4項の枠コーナー部の3次元点熱流は有限差分法によるソフトのTB3D/FDMをもちいて解析を行うが値が非常に小さく影響も小さい。
計算値は試験値より総対比で0.993から1.146と、若干大きくなる傾向が見られる。
熱貫流率は通過熱量を伝熱開口面積で割って得られるが、面積の取り方は国内規格では室内側からの開口部見付面積だが、CEM、ISOなどでは室内側、外気側それぞれの見付面積のうち大きい方としている。
試験地との比較は国内側の規格に合わせた。
興味があるのは図9「通過熱量の試験値と計算値の比較」で、通過熱量をガラススペーサー線熱貫流成分、枠・障子框部、ガラス部に分けられている。
23種類の窓が挙げられているが、最も性能が良いのはPVC3-ガス-3Low-Eで計算値U値1.758W/m2K、試験結果U値1.766W/m2K。
図から判断すると、ガラススペーサー線熱貫流成分が約12%、枠・障子框部が約35%、ガラス部約53%。
U値1.758W/m2Kのサッシの各部の割合がパッシブハウス仕様のU値0.7〜0.8W/m2Kに参考になるかどうか。
「その1 開き窓の計算値と試験値の比較」から抜粋して紹介する。
計算手法は、2次元伝熱計算は境界要素法、3次元伝熱計算は有限差分法、等による各部位モデルの計算結果を総合していき、全体としての熱貫流率を得るものである。
製品全体の熱貫流率=
第1項がガラスの1次元の熱流の項目、
第2項が2次元伝熱計算から得られる枠部枠+框部あるいは方立+框部の熱貫流率の項、
第3項がISOの考え方を取り入れたガラス部の線熱貫流率の項、
第4項が3次元点熱流の影響を補正する項。
第1項は周辺部の影響を受けないガラス中央部の熱貫流率でありISO10292によって計算する。
第2項の枠部、枠+框部あるいは方立+框部の熱貫流率は境界要素法(BEM)による2次元熱橋計算プログラムによるTB2D/BEMを用いて解析する。
第3項のガラス部の線熱貫流率は枠から見附幅10cmの所に断熱境界を設け、ISOの方法で線熱流解析を行う。
第4項の枠コーナー部の3次元点熱流は有限差分法によるソフトのTB3D/FDMをもちいて解析を行うが値が非常に小さく影響も小さい。
計算値は試験値より総対比で0.993から1.146と、若干大きくなる傾向が見られる。
熱貫流率は通過熱量を伝熱開口面積で割って得られるが、面積の取り方は国内規格では室内側からの開口部見付面積だが、CEM、ISOなどでは室内側、外気側それぞれの見付面積のうち大きい方としている。
試験地との比較は国内側の規格に合わせた。
興味があるのは図9「通過熱量の試験値と計算値の比較」で、通過熱量をガラススペーサー線熱貫流成分、枠・障子框部、ガラス部に分けられている。
23種類の窓が挙げられているが、最も性能が良いのはPVC3-ガス-3Low-Eで計算値U値1.758W/m2K、試験結果U値1.766W/m2K。
図から判断すると、ガラススペーサー線熱貫流成分が約12%、枠・障子框部が約35%、ガラス部約53%。
U値1.758W/m2Kのサッシの各部の割合がパッシブハウス仕様のU値0.7〜0.8W/m2Kに参考になるかどうか。
by nisi93jp
| 2011-01-04 11:36
| Q1パッシブハウス無暖房住宅
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